三菱電機が通期利益予想を下方修正、産業メカトロニクス下振れ

ロイター編集
三菱電機が通期利益予想を下方修正、産業メカトロニクス下振れ
 10月29日、三菱電機は、2019年3月期の営業利益予想を前年比6.9%減の3050億円(前回予想3150億円)に、最終利益予想を同6.2%減の2400億円(同2450億円)に、それぞれ下方修正した。写真は三菱電機のロゴ。2016年11月に東京で撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 29日 ロイター] - 三菱電機<6503.T>は29日、2019年3月期の営業利益予想を前年比6.9%減の3050億円(前回予想3150億円)に、最終利益予想を同6.2%減の2400億円(同2450億円)に、それぞれ下方修正した。FA(工場の自動化)システム事業などの産業メカトロニクス部門と電子デバイス部門が予想を下回る見通しとなったことを織り込んだ。
会社の営業利益予想はリフィニティブがまとめたアナリスト20人の予想平均値3271億円を下回る。
利益の過半を稼ぐ産業メカトロニクスの営業利益は前年比7.1%減の1740億円、電子デバイスの営業利益は同57.4%減の60億円を見込んでいる。
一方、売上高予想は円安の影響もあり、前年比1.5%増の4兆5100億円(前回予想4兆5000億円)に上方修正した。
想定為替レートは1ドル100円から105円に、1人民元16.5円から16.0円に、それぞれ見直した。
会見した皮籠石斉常務は米中貿易摩擦の影響について「7─9月のFA受注は前年の98%で数字の上ではまだそれほど大きな落ち込みには見えない」と指摘。今後については「明確に経営数値に織り込めているわけではない」と述べ、不透明感が強いとの認識を示した。
同社は米中貿易摩擦の影響を受け、米国向けの放電加工機とレーザー加工機の生産を中国から名古屋に移管した。
この影響については「金額的な影響がまったくないわけではないが、全体としては吸収できるくらいの小さな金額だ」と説明。今後も同様のケースがあれば「順次、同じ対応をとっていく」との姿勢を示した。
具体的には、中国・広州にあるエアコン用コンプレッサー工場について「米国に輸出する必要が出てくれば、日本やタイなど他の地域で代替したい」という。
2018年4─9月期は売上高が前年比2.8%増の2兆1701億円、営業利益は同17.6%減の1259億円、最終利益は同15.4%減の1023億円だった。
産業メカトロのクスは売上高は前年を上回ったが、営業利益は機種構成の変動や素材価格の上昇、先行投資などで前年比19.1%減の779億円と大きく落ち込んだ。
*内容を追加します。

志田義寧

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