6月5日、米国株式市場は大幅続落。経済が依然弱い状態にある中、FRBが資産買い入れを早期に縮小する可能性があるとの懸念が根強く、主要株価3指数は軒並み1%超下落した。ニューヨーク証券取引所で3日撮影(2013年 ロイター/Brendan McDermid)
[ニューヨーク 5日 ロイター] - 5日の米国株式市場は大幅続落。経済が依然弱い状態にある中、米連邦準備理事会(FRB)が資産買い入れを早期に縮小する可能性があるとの懸念が根強く、主要株価3指数は軒並み1%超下落した。
ダウ工業株30種<.DJI>は216.95ドル(1.43%)安の1万4960.59ドル。
ナスダック総合指数<.IXIC>は43.78ポイント(1.27%)安の3401.48。
S&P総合500種<.SPX>は22.48ポイント(1.38%)安の1608.90。
ダウは1万5000ドルを割り込んだほか、S&Pは50日移動平均の1604近辺まで下落。ダウとナスダックの下落率は約6週間ぶりの大きさとなった。
幅広い銘柄が売られ、とりわけS&P原材料株<.SPLRCM>は2.1%安と下げが目立った。
DAデイビッドソンの首席市場ストラテジスト、フレッド・ディクソン氏は「さほど好材料もなく、FRBの次の行動をめぐる懸念が極めて強い」と指摘。そのうえで、高配当銘柄への投資妙味が薄れていることは、相場が下落基調に転じていることを示唆していると述べた。
S&P総合500は、5月21日につけた終値での最高値から3.6%下落している。5月22日には、バーナンキFRB議長が「今後数回の会合で」債券購入ペースの減速を決定することもあり得ると発言した。
朝方発表された5月の米ADP民間雇用者数は13万5000人増と、前月から伸びが加速したものの、市場予想は下回った。
相場は、FRBが同日発表した地区連銀経済報告(ベージュブック)には反応薄だった。FRBは、米経済が4月半ば以降「控えめから緩やかな(modest to moderate)」ペースで拡大し、雇用は依然として比較的抑制されているとの認識を示した。
7日発表の5月の米雇用統計が注目される。
安倍晋三首相が明らかにした成長戦略第3弾を受け、日経平均<.N225>が大幅反落したことも、米株式相場への重しとなった。
個別銘柄ではアップルが0.9%安。米国国際貿易委員会(ITC)は4日、アップルが「iPhone(アイフォーン)」や「iPad(アイパッド)」の一部モデルの製造において、韓国のサムスン電子<005930.KS>の特許を侵害したと最終決定を下した。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)、NYSE・MKT、ナスダックの出来高は約70億株と、今年の1日平均の約63億6000万株を上回った。
騰落銘柄比率は、ニューヨーク証券取引所が約1対4、ナスダックが約1対3だった。
(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>
終値 14960.59(‐216.95)
前営業日終値 15177.54(‐ 76.49)
ナスダック総合<.IXIC>
終値 3401.48(‐43.78)
前営業日終値 3445.26(‐20.11)
S&P総合500種<.SPX>
終値 1608.90(‐22.48)
前営業日終値 1631.38(‐ 9.04)
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