アステラス薬、13年3月期連結営業益で武田薬を上回る

ロイター編集
アステラス薬、13年3月期連結営業益で武田薬を上回る
5月13日、2013年3月期決算において、アステラス製薬の連結営業利益が武田薬品工業を上回った。写真は2009年、都内で撮影(2013年 ロイター)
[東京 13日 ロイター] 2013年3月期決算において、アステラス製薬<4503.T>の連結営業利益が武田薬品工業<4502.T>を上回った。医薬品企業にとって課題だった大型薬の特許切れによる収益の落ち込みからいち早く抜け出したアステラスと、13年3月期で期初予想を大きく下回る決算に終わった武田との間で明暗が分かれている。
アステラス製薬は、2005年4月1日に山之内製薬と藤沢薬品が合併して誕生。合併以降、武田薬品の営業利益を上回るのは初めてとなる。
13年3月期の期初、武田の営業利益予想は1600億円、アステラスは1460億円だった。今月発表された両社の決算では、武田が1225億円と会社計画を大きく下回ったのに対し、アステラスは中間決算時に実施した10億円の上方修正後の計画1470億円を上回り1538億円での着地となった。14年3月期の計画でも、武田1400億円に対しアステラスは1700億円となっている。
アステラスは15年3月期に売上高1兆0960億円、営業利益2260億円とする中計を発表している。桝田恭正・執行役員CFO「楽観視はしていない。環境変化もあり厳しい状況に間違いないが、何とか達成に向けて努力したい」と語った。今期計画をベースにすると、営業利益は32%の大幅増益が必要となる。一方、武田は、14年3月期に2桁増益を見込むものの、V字回復を想定していた市場予測から大きく下振れたことが嫌気されている。9日に公表した中期成長戦略では、新興国を中心とした売り上げ増や控えるパイプラインの製品化、オペレーションの効率化を進めることで、14年3月期から18年3月期までの営業利益の年平均成長率は20%以上という高い目標を掲げている。

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