ディープシーク、オープンAIデータ不正入手か MSが調査=報道

ディープシーク使用「慎重に」、豪財務相が国民に呼びかけ
1月29日、オーストラリアのチャーマーズ財務相は中国の新興企業ディープシークが開発した人工知能(AI)モデルの使用に注意するよう国民に呼びかけた。写真はディープシークのアプリアイコン。27日撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[28日 ロイター] - 米マイクロソフト(MSFT.O), opens new tabとオープンAIは、中国の人工知能(AI)新興企業ディープシークと関連のあるグループが、オープンAIの技術から出力されたデータを不正に入手したかどうかを調査している。ブルームバーグが28日に報じた。
報道によると、マイクロソフトのセキュリティー研究者は昨年秋、ディープシークに関係しているとみられる人物がオープンAIのアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)を使って大量のデータを流出させているのを確認したという。
オープンAIのAPIは、ソフトウエア開発者や企業顧客が同社のサービスを購入する主な方法。
ブルームバーグによると、オープンAIに出資しているマイクロソフトは不審な活動について同社に通知した。
低コストの半導体とより少ないデータを使用して開発したとされるディープシークの無料AIモデルの台頭を受け、27日には世界的にハイテク株が売り込まれた。
米ホワイトハウスのAI・暗号資産(仮想通貨)責任者デービッド・サックス氏は28日、FOXニュースのインタビューで、ディープシークが米国から知的財産を盗んだ可能性があるとの見方を示し、「ディープシークがオープンAIのモデルから知識を蒸留したというかなりの証拠がある」と述べた。
オープンAIの広報も、ディープシークなど特定企業の名指しは避けたものの、中国企業などが主要な米AI企業のモデルを絶えず複製しようとしていると指摘。「われわれはリリースされたモデルにどの最先端機能を組み込むかという慎重なプロセスなどを含め、知的財産を保護する対策に取り組んでいる。今後、敵対者や競合他社による米国の技術奪取の試みから最も有能なモデルを最大限に保護するため、米政府と緊密に協力することが極めて重要と考えている」と述べた。
同社はブルームバーグの報道については直接コメントしていない。
マイクロソフトはコメントを避けた。
ディープシークからは今のところコメントを得られていない。

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