
IOCのカースティ・コベントリー会長は20日、現在開催中のミラノ・コルティナ五輪について「新しいやり方」で成功していると評価した(2026年 ロイター/Fabrizio Bensch)
[ミラノ 20日 ロイター] - 国際オリンピック委員会(IOC)のカースティ・コベントリー会長は20日、現在開催中のミラノ・コルティナ五輪について「新しいやり方」で成功していると評価した。
今大会は競技を単一の開催都市に集中させず、複数のアルプス地域で分散実施する方式で運営が行われている。同会長は記者会見で「本当に新しいやり方で、持続可能なやり方で成功している。多くの人が『できないのでは』あるいは『うまくできないのでは』と思っていたようなやり方だったが、非常にうまくいって、みんなの期待を上回った」と語り、広域開催を支持する姿勢を見せた。
また、分散開催でも選手体験の一貫性を担保するため、距離的に離れた会場にまたがる複数の選手村で条件を標準化する努力が成功の中核だったと主張。イタリア選手の活躍もチケット販売を後押しし、販売は約140万枚に達したという。
ただ、大会運営はミラノのサンタジュリア・アリーナの建設遅延や、IOCの助言に反してコルティナに新たな滑走競技施設を設置したことを巡る論争など不安要素がある中で準備が進み、期間中も鉄道線路の破壊工作の疑い、住宅・環境問題を巡るミラノでの抗議行動といった局地的な混乱があり、大雪で交通が止まって一部選手が会場まで徒歩移動を余儀なくされた事例もあった。
コベントリー会長は、今大会をコスト上昇や気候制約に直面する将来の開催地に向けた概念実証と位置づける一方、今後の調整の必要性にも言及。さらに、女性が選手の47%を占めたジェンダーバランスや世界的な関与を進歩のしるしとして挙げ、「ジェンダーの公平性が大会運営で大きな役割を果たしたことを誇りに思う」と語った。
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