アジア株式市場サマリー:引け(28日)

休場明けのシドニー株式市場は小反落して引けた。低コストな生成AI(人工知能)モデルを開発する中国企業「ディープシーク(深度求索)」の登場で、世界の株式市場でハイテク株が急落したことが影響した。ただ、銀行株の上昇がS&P/ASX200指数を支えた。
ディープシークが無料の生成AIサービスを低コストで開発したと発表した後で、シドニー市場では不動産株指数(.AXRE), opens new tabとIT株指数(.AXIJ), opens new tabが大幅下落し、センチメントはおおむて低調だった。ディープシークは米国のAI開発企業に比べて低価格の半導体を用い、学習量も少なかったという。
データセンター関連銘柄は、不動産開発のグッドマン・グループ(GMG.AX), opens new tabが8.2%、データセンター運営のネクストDC(NXT.AX), opens new tabは7.2%、ディジコ・インフラREIT(DGT.AX), opens new tabは11.5%、それぞれ大幅下落。  
人間の脳の構造を模倣したニューロモーフィック技術を用いたAI用半導体を開発するブレーンチップ(BRN.AX), opens new tabは15%急落した。  
KCMトレードの主任市場アナリスト、ティム・ウォータラー氏は「ディープシークの効率性が大型データセンターの今後にとって悪いニュースだというのが市場の最初の反応だ」と説明。ただ株価下落は「行き過ぎで条件反射的」とも指摘。ディープシークが「AI業界にとってポジティブ」とも捉えられると述べた。  
鉱業株指数(.AXMM), opens new tabは0.5%安で終了。米国が銅の輸入に課すとみられる関税を巡る不透明感が背景。またアナリストは銅の値下げを予想している。  
一方、銀行株指数(.AXFJ), opens new tabは0.3%高。
香港株式市場は、ハンセン指数が小幅上昇して引けた。旧正月休みで半日の短縮取引となり、ハイテク株や消費関連株が上昇を支えた。市場は今週いっぱい休場となる。
ハイテク株(.HSTECH), opens new tabは0.77%上昇、IT株(.HSCIIT), opens new tabは1.47%高。消費関連株(.HSCGSI), opens new tabは0.22%高、金融株(.HSNF), opens new tabは0.25%安。
消費関連株では農夫山泉(9633.HK), opens new tabが3.98%高、周大福珠宝(1929.HK), opens new tabが3.39%高と堅調だった。
中国本土市場はきょうから休場。

LSEGデータに基づく値です。前日比が一致しない場合があります ※シドニー市場 ソウル市場 アジア新興国市場

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