
4日の取引で原油先物が7年ぶり高値を更新。2019年11月撮影(2022年 ロイター/Angus Mordant)
[ヒューストン 6日 ロイター] - エネルギー業界幹部らは6日、米最大の油田であるパーミアン盆地の原油生産量が2025年に日量約25万―30万バレル増と、昨年から約25%鈍化するとの予想を示した。トランプ大統領は生産量を最大化すると宣言しているが、異なる実態が浮き彫りになった。
この予想は、エネルギー情報局(EIA)の予測と一致。昨年のパーミアンでの原油総生産量は日量630万バレルに達し、米国の総生産量の約半分を占めた。
米石油大手シェブロン(CVX.N)の原油供給・取引担当副社長のバーバラ・ハリソン氏はロイターに「パーミアンでの生産増加はまだ続くと見込んでいるが、これまでに比べると緩やかになると予想している」とし、「今後2、3年は(増加率が)9―10%になると予測する」と語った。
シェブロンは第4・四半期決算で、パーミアンでの生産量が前年同期比14%増の日量99万2000バレル(石油換算)と過去最高になり、目標の日量100万バレルに迫った。
マイク・ワース最高経営責任者(CEO)は、パーミアンの事業者らは増産に力を入れていた10年代のシェールブーム期とは異なり、設備投資を控えめにし、採算の範囲内で成長していくとの見通しを示した。
コテラ・エナジー(CTRA.N)の原油・水マーケティング担当ディレクター、シャノン・フラワーズ氏は「(トランプ氏が唱える)ドリル・ベイビー・ドリル(石油を掘りまくれ)は起こらないだろう」とし、「トランプ政権はエネルギー価格の低下を望んでいると表明した。それは生産者にとって必ずしも良いことではない」と指摘した。
米国は既に世界最大の石油生産国で、24年の生産量は日量約1320万バレル。ただ、総生産量の伸びは過去数年間に鈍化しており、24年は日量約28万バレルにとどまった。
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