
国際獣疫事務局(WOAH)のエマニュエル・スベラン事務局長は、鳥インフルエンザがブラジルの鶏肉輸出を混乱させる中、動物により広くワクチンを接種させることで命を脅かす疾病のまん延を食い止め、公衆衛生を守り、世界貿易の流れを維持するのに役立つとの見解を表明した。写真は2020年9月、カザフスタンのアルマトイで撮影(2025年 ロイター/Pavel Mikheyev)
[パリ 23日 ロイター] - 国際獣疫事務局(WOAH)のエマニュエル・スベラン事務局長は、鳥インフルエンザがブラジルの鶏肉輸出を混乱させる中、動物により広くワクチンを接種させることで命を脅かす疾病のまん延を食い止め、公衆衛生を守り、世界貿易の流れを維持するのに役立つとの見解を表明した。
世界最大の鶏肉輸出国であるブラジルで今月、鳥インフルエンザの感染が確認された。これを受けて複数の国が輸入禁止措置を講じた。
感染が確認された場合、大半の国が殺処分と移動制限に頼っているが、WOAHは貿易を維持しながら発生を減らすにはワクチンが有効だと指摘した。
スベラン氏は「ワクチンは一つの手段で、存在すれば非常に良い手段だが、どのような場合にワクチン接種が有効かどうかはそれぞれの国、地域や国の集団が決めることだ」と述べた。
WOAHが23日に発表した報告書によると、過去20年間で6億3300万羽超が鳥インフルエンザで死んだ。鳥インフルエンザは、大量殺処分を引き起こし、多額の経済的損害をもたらし、世界中の食料供給網を混乱させている。
鳥インフルエンザはまた、米国の乳牛などの哺乳類にも広がるとともに、数百人が感染している。新たなパンデミック(世界的大流行)の発生への懸念を浮上させている。
フランスでは、全国的なアヒルのワクチン接種により、鳥インフルエンザの発生を1年以内に300件超から10件まで減らすことができた。
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