ユーロ圏金融・債券市場=長期債利回り低下、ECB利下げ観測高まる

[3日 ロイター] - ユーロ圏金融・債券市場では、長期ゾーンの域内国債利回りが低下。ユーロ圏のインフレ鈍化で欧州中央銀行(ECB)が今週の理事会で追加利下げを実施するとの見方が強まったほか、日本国債入札が好調だったことを受けた。
ユーロ圏の指標金利であるドイツの10年債利回りは2ベーシスポイント(bp)低下の2.503%と、先月8日以来の低水準をつけた。
一方、イタリア10年債利回りは3.49%と3カ月ぶりの低水準に低下した。フランス10年債利回りも同様に低下し、3.15%となった。
欧州連合(EU)統計局が発表した5月のユーロ圏消費者物価指数(EU基準=HICP)速報値は前年同月比1.9%上昇し、ECBが目標とする2%を下回った。今週のECB理事会での利下げ観測を裏付ける形となった。
ラボバンクの金利戦略部門責任者、リチャード・マグワイア氏は、「追加利下げの可能性について、少なくとも憶測の余地は残っている」と指摘。ソシエテ・ジェネラルの企業調査・為替・金利部門責任者、ケネス・ブルー氏は、ECBは米国との貿易交渉の着地点や、それがインフレや経済成長に及ぼす影響を見極めようとしていると述べた。
市場はECBが4日の理事会で25bpの利下げを実施する確率は96%との見方を織り込む。これは、昨年6月以来8回目の利下げとなる。
また、アナリストらは、欧州債券市場でこの日見られた好調な動きは、好調な日本の国債入札に支えられたとの見方を示した。
10年物日本国債の利回りは、昨年4月以来の高水準の入札結果を受け、それまでの上昇から一転して低下した。

※欧州国債市場

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