
5月13日、米カリフォルニア州マウンテンビューで撮影(2025年 ロイター/カルロス・バリア)
[22日 ロイター] - 著作物を無許諾で人工知能(AI)の訓練に利用されたとして、米紙ニューヨーク・タイムズの調査報道記者ジョン・キャリールー氏と他の作家5人が22日、複数のAI開発企業をカリフォルニア州の連邦裁判所に提訴した。
提訴されたのは実業家イーロン・マスク氏率いるxAI、アンソロピック、グーグル(GOOGL.O)、オープンAI、メタ(META.O)、パープレキシティの6社。原告側は、各社がチャットボットを支える大規模言語モデル(LLM)の開発に原告の書籍を利用し、著作権を侵害したと主張している。
キャリールー氏は、シリコンバレーの血液検査スタートアップ企業セラノスの不正を暴いた著作で知られる。AIを巡る著作権侵害訴訟で、xAIが訴えられたのは初めて。
原告側は係争中の他の訴訟とは異なり、集団訴訟を求めない意向にある。集団訴訟では多数の原告との一律和解交渉が認められるため、被告側に有利に働くとしている。
アンソロピックは8月、AI学習の著作権侵害を巡る集団訴訟で、15億ドルを支払い作家側と和解することで合意した。今回の新たな訴訟は、この集団訴訟の原告が受け取る和解金が、著作権法が定める著作権侵害1作品あたりの法定上限15万ドルの「ごく一部(わずか2%)」にすぎないと指摘している。
原告側は訴状で「LLM開発企業が高額請求を割安な和解金で帳消しにすることを認めてはならない」と強調した。
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