
米ニューヨーク証券取引所のフロアで13日撮影。REUTERS/Brendan McDermid
[ニューヨーク 13日 ロイター] - 米国株式市場は序盤の下落から切り返し、上昇して取引を終えた。週末に行われた米・イラン間の協議は決裂したものの、投資家は中東紛争の解決策が見出されることへの期待を維持したとみられる。決算発表シーズンの幕開けも注目材料となった。
トランプ米大統領は13日、ホルムズ海峡を通過する船舶に対する封鎖措置を開始したと発表した。一方、イラン側から13日朝に「電話があった」とも述べ、イランは合意を望んでいるものの、米国はイランの核兵器保有を認めるいかなる合意にも応じないと改めて表明した。
これを受け、午後の取引でナスダックとS&P500が上昇の勢いを増した。両指数はともに1%超上昇して引けた。
ジャニー・モンゴメリー・スコットのチーフ投資ストラテジスト、マーク・ルシーニ氏は「交渉の開始と中断を繰り返す駆け引きに対して、市場はある程度鈍感になっているようだ。特に、今のところ停戦が維持されており、なおさらだ」と指摘。「投資家は迅速に解決策がまとまった場合、市場が大幅に反発し、自分たちが取り残されてしまうことを恐れている」と語った。
原油先物が上げ幅を縮小し、100ドル台を下回ったことも追い風となった。シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は13日、原油先物市場はイラン戦争に起因した原油価格の高騰が短期間で終わるとの見通しを織り込んでおり、この見通しが正しければ米国経済への影響は限定的にとどまる公算が大きいとの考えを示した。
S&P500の主要11業種で最も上昇幅が大きかったのは金融サービス(.SPSY)と情報技術(.SPLRCT)で、どちらも1.7%以上上昇。マイクロソフト(MSFT.O)やオラクル(ORCL.N)などのソフトウエア企業が情報技術セクターをけん引した。マイクロソフトは3.6%高、オラクルは12.7%高。
投資家は、第1・四半期決算シーズンの幕開けを飾ったゴールドマン・サックス(GS.N)の決算にはあまり感銘を受けていない様子で、同社株は1.9%下落。ダウ工業株30種(.DJI)構成銘柄の中で最も弱いパフォーマンスとなった。
米取引所の合算出来高は159億株。直近20営業日の平均は190億7000万株。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.8対1の比率で上回った。ナスダックでも2.82対1で値上がり銘柄が多かった。
LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります ※米国株式市場
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