輸出管理で速やかに日韓協議、強化前の状態に戻すため=経産省

輸出管理、19年7月以前の状態に戻すため速やかに日韓で協議=経産省
 3月6日、経済産業省は日本が韓国向けの輸出管理を強化した2019年7月の措置について、それ以前の状態に戻すため日韓の協議を速やかに行っていくと発表した。写真は2015年2月、都内の港で撮影(2023年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 6日 ロイター] - 経済産業省は6日、日本が韓国向けの輸出管理を強化した2019年7月の措置について、それ以前の状態に戻すため日韓の協議を速やかに行っていくと発表した。韓国政府が関連協議中は世界貿易機関(WTO)紛争解決手続きを中断するとの発表を受け、政策対話を再開する環境が整ったと判断した。
両国は輸出管理についての政策対話を20年3月を最後に実施してこなかったが、経産省幹部によると「近く開催する」という。開催時期や場所は未定。今後、韓国側との協議を進め輸出管理の実効性について確認するとともに、韓国側の姿勢を見極めていくとしている。
韓国政府は6日午前、最高裁が18年に命じた日本企業2社の賠償支払いについて政府傘下の財団が肩代わりする解決策を発表し、日本からは岸田文雄首相や林芳正外相が韓国の対応を評価するとの見解を相次ぎ表明した もっと見る もっと見る
午後には韓国が、日本の韓国向け輸出管理強化を巡り両国が協議をする間は、WTO紛争解決手続きを中断すると表明した もっと見る
日本は19年7月、韓国に対し半導体関連素材であるフッ化ポリイミド、レジスト、フッ化水素など3品目の輸出管理を強化した。輸出管理上のカテゴリーも見直し、手続き簡素化の対象国である「ホワイト国」(現グループA)から韓国を除外した。韓国側はこれに強く反発し、同年9月には日本側の措置が不当だとしてWTOに提訴していた。
日本は当時、輸出管理の強化を「安全保障上の対応」としていたが、元徴用工問題を巡る韓国側への報復との見方が出ていた。
経産省幹部は今回の輸出管理の見直しについて「労働者問題とは全く次元が異なる問題」だと説明している。

浦中美穂 編集:田中志保

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