陸上=ベン・ジョンソン氏、薬物追放を啓もう

ロイター編集
陸上=ベン・ジョンソン氏、薬物追放を啓もう
9月24日、元陸上選手のベン・ジョンソン氏は、ソウル五輪の男子100メートル決勝から25年を迎え、反ドーピング活動家として同地を訪れて薬物追放への啓もう活動を行った。ソウルの五輪スタジアムで撮影(2013年 ロイター/Lee Jae-Won)
[トロント 24日 ロイター] - 1988年のソウル五輪男子100メートル決勝で9秒79の世界新記録(当時)を樹立したが、後にドーピング違反が発覚し、金メダルをはく奪されたカナダの元陸上選手ベン・ジョンソン氏(51)。現在は、反ドーピング活動家として薬物追放への啓もう活動を行っている。
すでに孫もいるジョンソン氏は、日本でロイターの電話取材に応じ、もし自分の孫がドーピングに関与したらどう思うかとの質問に対し「孫はそんなことはしないと思う」と回答。「きっと学校できちんと教育を受けるはずだし、自分は子どもたちにドーピングが不要だと教えるためにいま活動している」と述べた。
ジョンソン氏は当時、ソウル五輪でのドーピング疑惑を否定し、謝罪の姿勢を示さなかったことで、スポンサーとの契約金など多くを失った。
その後、ソウル五輪での違反による処分が解けると1992年バルセロナ大会で再び五輪の舞台に戻り、準決勝に進出したが、翌年再びドーピング違反が発覚し、陸上競技界からの永久追放処分を受けた。それからは、プロフットボールやプロ野球への転身も試みたが実らなかった。
ジョンソン氏は現在の生活について「日本でテレビ番組に出演したり、世界各地を回っている。欧州でプロサッカー選手への指導なども行っている」と述べた。
オーストラリアでスポーツウェア会社SKINSを営み、反ドーピング啓もう活動に熱心なジェイミー・フラー氏は、新たな薬物追放キャンペーンの顔になってもらうべく、ジョンソン氏に声をかけたという。
フラー氏はジョンソン氏の起用について「異論もあるかもしれないが、ソウル五輪から25年経ち、アスリートとしての代償も払った。彼は反ドーピングという目的に向けて全力をつぎ込む覚悟を決めている」と説明した。

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