[東京 6日 ロイター] - 来週の外為市場で、ドル/円は底堅い展開が予想される。イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言をきっかけに米国の12月利上げが再び意識され始めたことが下支えになりそうだ。きょうの米雇用統計の内容が強いものとなり、米株式市場も崩れなければ、ドル/円はレンジを切り上げるとみられる。
予想レンジはドル/円が120.00―123.00円、ユーロ/ドルが1.0750―1.1050ドル。
イエレンFRB議長が4日の議会証言で12月の利上げを正当化する可能性があるとした。今晩の雇用統計が雇用回復の持続力を示す内容となれば、市場で利上げを織り込む動きが広がりそうだ。
10月の米雇用統計についてロイターがまとめた市場予想によると、非農業部門雇用者数(NFP)は前月比18万人増。予想を上回った場合はドル買いに弾みがつく可能性が高いが、「約2カ月半ぶりの高値水準である122円台ではいったん売りが出そう。123円程度で伸び悩むのではないか」(国内金融機関)との見方が出ている。
雇用統計を通過して米長期金利が急低下したり、大幅な株安となったりすれば、ドル買いムードが一転して120円台まで押し戻される可能性もある。ただ、弱い内容となっても12月の利上げ期待を後退させるほどでなければ、121円前半で下げ止まり、盛り返す展開もあり得るという。
ブラード米セントルイス地区連銀総裁は5日、ロイターとのインタビューで、景気回復の局面で月間の雇用の伸びが鈍化するのは自然、との認識を示した。ブラード総裁の発言について市場では「直近で20万人いっていなくても利上げを十分に検討できるというメッセージとして受け止められる」(邦銀)との声が出ていた。
来週前半は中国で10月分の経済指標の発表が続く。10日に消費者物価と生産者物価、11日に小売売上高、鉱工業生産、都市部固定資産投資が予定されている。総じて悪い内容となれば、リスク回避で円高になりやすいとみられ「株安や豪ドル/円の下げにともなって、ドル/円も少し下方向にいく可能性がある」(国内金融機関)という。
週後半は、米国の経済指標が注目。13日に10月分の小売売上高と生産者物価、11月分のミシガン大学消費者信頼感指数などが発表される。
為替マーケットチーム
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