欧州市場サマリー(8日)

<ロンドン株式市場> 反発して取引を終えた。米政権の関税措置を巡る交渉への期待感が高まる中、FTSE100種(.FTSE), opens new tabの上昇率は2022年3月以来の大きさとなった。中型株で構成するFTSE250種指数(.FTMC), opens new tabは3.29%高。
米国家経済会議(NEC)のハセット委員長は貿易を巡る交渉で、同盟国を優先するとの認識を示した。リーブス英財務相は、関税引き下げを期待する新たな経済協力に関する広範な協議の一環として、ベッセント財務長官と「近く」会談すると述べた。
FTSE350種航空宇宙・防衛株指数(.FTNMX502010), opens new tabは5.60%高。航空機エンジンなど手がけるロールスロイス(RR.L), opens new tabは6.8%、防衛大手BAEシステムズ(BAES.L), opens new tabは4.6%、それぞれ上昇。
米ドル安と米中貿易摩擦の激化を背景に安全資産として需要が高まり、金価格が値上がりしたことを受けて貴金属株指数(.FTNMX551030), opens new tabは3.03%上昇した。
債券市場では売りが目立ち、英30年債利回りは約3カ月ぶりの水準まで上昇。公益事業株指数(.FTUB6510), opens new tabは2.10%上昇した。
ロンドン株式市場:
<欧州株式市場> 5営業日ぶりに反発して取引を終えた。米政権による広範な関税措置への対応が注視される中、主要業種全てが上昇した。STOXX欧州600種指数(.STOXX), opens new tabの上昇率は2022年11月以来の大きさだった。
ドイツのDAX指数(.GDAXI), opens new tabは2.48%上昇した。
JPモルガンは、欧州中央銀行(ECB)が今後4回の会合で連続して利下げを決定すると予想。貿易戦争によりユーロ圏の経済成長率が押し下げられるとみているものの、景気後退は回避できるとみている。
欧州株は米国株と比べ割安に推移している上、ドイツの財政刺激策が成長を後押しする見通しから、引き続き有望な投資先だとの声も聞かれた。
STOXX欧州600種航空宇宙・防衛指数(.SXPARO), opens new tabは5.13%上昇。銀行株指数(.SX7P), opens new tabは2.31%、保険株指数(.SXIP), opens new tabは4.08%、それぞれ上昇した。
個別銘柄では、オランダの半導体製造装置メーカーASMLホールディング(ASML.AS), opens new tabが4.3%高、英製薬大手アストラゼネカ(AZN.L), opens new tabが3.2%高と上昇が目立った。
欧州連合(EU)の欧州委員会は米政権による関税への対抗措置として、米国製品に25%の関税を提案。米国産バーボンウイスキーなどは対象から除外。工業製品について双方が関税をゼロにする関税協定も提示している。
欧州株式市場:
<ユーロ圏債券> 国債利回りが小幅上昇した。米国の関税措置を見極めようとする動きが続く中、米国が貿易交渉を進めることで、貿易戦争が緩和されるとの期待感が広がった。
欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は7日、トランプ氏の関税と戦うのではなく、撤廃に向けた交渉を開始することが最優先事項との認識を示した。また、EU欧州委員会のフォンデアライエン委員長は、EUは工業製品について双方が関税をゼロにする「ゼロ対ゼロ」の関税協定を交渉する用意があると表明した。
安全資産とされるドイツ国債はアンダーパフォームした。独10年債利回りは約8ベーシスポイント(bp)上昇の2.643%。
独2年債利回りは、8bp上昇の1.89%。7日には一時1.665%と、2年半ぶりの低水準を付けていた。
イタリア10年債利回りは3.861%と横ばい。独伊10年債利回り格差は121bpとなった。
市場が織り込む来週の欧州中央銀行(ECB)理事会で25bpの追加利下げの確率は85%超。12月時点の政策金利は1.75%になると予想されている。
ユーロ圏金融・債券市場:

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