
ベルギー・ブリュッセルの欧州委員会本部で2025年12月18日撮影。(2026年 ロイター/Stephanie Lecocq)
[パリ 2日 ロイター] - 乳児用粉ミルクに毒素「セレウリド」が混入していた問題で、欧州食品安全機関(EFSA)は2日、乳児用粉ミルクに含まれるセレウリドの最大許容値を提示した。これを受け、フランスのポポテなど一部メーカーは製品の追加回収を開始した。
すでに数十カ国でセレウリド混入の可能性がある乳児用粉ミルクの自主回収が行われており、保護者の懸念は高まっている。
この問題で欧州委員会は該当製品を店頭から撤去すべき時期を政府や生産者に示すため、EFSAに対し、セレウリドの科学的安全基準値(急性参照用量、短時間に摂取しても健康への悪影響がないと推定される摂取量)の緊急設定を要請していた。
EFSAは、乳児に対する新たな基準値として体重1キログラムあたり0.014マイクログラムを提案した。
フランス農業省は新たな基準値が従来の半分以下に設定されたことを受け、製品の予防的な追加回収が発生する可能性が高いとの見方を示した。
一方、ダノンとネスレは新たな基準を歓迎すると表明、ラクタリスは回収中の製品の範囲に変更はないと述べた。
バークレイズのアナリストは、ダノンもネスレも、これ以上の製品回収を行う必要はないとの見方を示した。
フランス農業省は、セレウリドが混入したアラキドン酸(ARA)油は中国のカビオ・バイオテックが生産したと発表した。同社のコメントは得られていない。
EFSAの勧告は法的拘束力を持たないが、EU加盟国は通常、食品の回収や販売制限を決定する際にこれを参考にしている。
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