[ロンドン 16日 ロイター] - ユーロ圏金融・債券市場では、域内国債利回りがほぼ横ばいで推移した。市場は今後の金融政策の見通しを見極めようと、この日公表されたユーロ圏および米国の経済指標を消化する展開となっている。
ユーロ圏の12月のPMI速報値は前月から低下し、3カ月ぶりの低水準となったほか、市場予想も下回った。同じくこの日発表された米雇用統計の内容は強弱まちまち。雇用者数は11月に回復した一方、失業率は4年超ぶりの高水準となった。
域内国債利回りは米雇用統計発表後も横ばいで推移し、最近のレンジ内での推移にとどまった。
パンテオン・マクロエコノミクスの米国担当チーフエコノミスト、サミュエル・トゥームズ氏は「労働市場は依然として弱いが、悪化のペースは緩やか過ぎるため、次回1月に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げを促すことにはならないだろう」と述べた。
ユーロ圏の指標金利であるドイツの10年債利回りは2.848%とほぼ横ばい。
一方、欧州中央銀行(ECB)の政策金利見通しに敏感な独2年債利回りは約1.5ベーシスポイント(bp)低下の2.138%となった。
フランス10年債利回りは1bp低下の3.555%。独仏10年債利回り格差は約70bpとなった。
市場はECBが2026年12月までに利上げを行う確率を約30%とみている。当面金利据え置きの見方が大勢となっており、次回の動きは利下げではなく利上げになる可能性が高いとみられている。
ECBは今週18日に理事会を開催する。
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