テスラ7─9月予想届かず、金利上昇を懸念 メキシコ工場に慎重姿勢

ロイター編集
テスラ第3四半期、粗利益率17.9%に低下 値下げが響く
米テスラが発表した第3・四半期決算は、粗利益率が低下した。2021年、ロンドンで撮影(2023年 ロイター/Matthew Childs/File Photo)
[18日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラ(TSLA.O), opens new tabのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は18日、高金利が自動車購入者に与える影響を懸念していると述べ、メキシコ工場建設計画に慎重な姿勢を示した。
この日発表した第3・四半期決算は粗利益率、売上高、利益がいずれも市場予想を下回った。金利が上昇する中、需要を押し上げるために実施した値下げが響いた。
マスク氏はアナリスト向け会見で、メキシコ工場に「全力」で取り組む前に景気の先行きを見極めたいと述べた。
「金利が高止まりすれば、それだけ車を買うのは困難になる」とし、借り入れコストの上昇を考慮すると、SUV(スポーツ多目的車)「モデルY」の価格は値下げ後もほぼ変わらないと述べた。
テスラは値下げによって需要を維持してきたが、マスク氏は会見でさらなる能力拡張に対する懸念に多くの時間を費やした。
メキシコ北部に新工場を建設する計画について詳細を問われると、2009年のゼネラル・モーターズ(GM)とクライスラーの破綻が自身の痛手になっているとし、「不確実性に向かってトップスピードで進みたくない」と語った。
ピックアップトラック型EV「サイバートラック」についても、量産とキャッシュフロー黒字化の達成は「大きな挑戦」だと述べた。
テスラの株価は引け後の取引で3%下落した。
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第3・四半期の粗利益率は17.9%と、前年同期の25.1%から低下。昨年の第3・四半期はまだ値下げを実施していなかった。第2・四半期の18.2%からも低下した。
ビジブル・アルファがまとめたアナリスト21人の予想平均は18.02%。ロンドン証券取引所グループ(LSEG)がまとめたアナリスト17人の予想平均は18.25%だった。
自動車事業の粗利益率も16.3%と、前期の18.1%から低下した。
テスラは新工場が十分に稼働していないことに加え、サイバートラックや人工知能(AI)などのプロジェクトへの支出で営業費用が膨らみ、利益率が悪化したと説明した。
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サイバートラックについては米テキサス州の「ギガファクトリー」で試験生産を開始したとし、11月30日に納車開始予定だと明らかにした。
年間生産目標は180万台に据え置いた。一部のアナリストは、全般的なEV需要減速の中でテスラが年間納車目標を達成するには、さらなる値下げが必要との見方を示している。
第3・四半期の売上高は9%増の233億5000万ドル。アナリスト予想の241億ドルに届かなかったほか、伸び率は約3年ぶりの低水準となった。1台当たりの平均売上高は前年比11%近く減少した。
調整後の1株利益は0.66ドル。LSEGのデータによると、アナリストの1株利益予想は0.73ドルだった。比較可能な数字かどうかは不明。
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