イタリアなど、数年以内にユーロ圏離脱も=スティグリッツ氏

ロイター編集
イタリアなど、数年以内にユーロ圏離脱も=スティグリッツ氏
 10月5日、ノーベル経済学賞受賞者のジョセフ・スティグリッツ氏(写真)は、イタリアなどが数年以内にユーロ圏を離脱する可能性があるとの見方を示した。9月撮影(2016年 ロイター /Bobby Yip)
[ベルリン 5日 ロイター] - ノーベル経済学賞受賞者のジョセフ・スティグリッツ氏は5日、イタリアなどが数年以内にユーロ圏を離脱する可能性があるとの見方を示した。
独ディ・ヴェルト紙のインタビューに対し、共通の預金保険制度を含む銀行同盟の創設など、必要な改革実施に向けた決意が欧州には欠けていると指摘。国家間の団結も欠けていると述べた。
スティグリッツ氏は「10年後もユーロ圏は存在するだろう」としながらも、「引き続き19カ国で構成されている公算は非常に小さい」とし、「イタリアではユーロに対する失望が高まっており、国民の間でイタリアはユーロ圏の中では機能しないとの認識が生まれ始めている」と述べた。
その上で、自身が過去にギリシャとポルトガルに対しユーロ圏を離脱するよう助言したことがあることに言及し、ドイツはこれまでにギリシャの離脱を容認したと指摘。
単一通貨ユーロのほかドイツの緊縮財政措置が欧州経済の問題を引き起こしているとし、欧州経済を再び活性化させるには、ユーロ圏の解体か「南ユーロ圏」と「北ユーロ圏」への二分以外に現実的な選択肢はないとの考えを示した。
スティグリッツ氏は欧州と米国は経済構造や労働者の構成などの点で似通っているとしながらも、米国は世界的な金融危機から回復した一方で欧州は回復していないと指摘。その大きな要因として単一通貨ユーロを挙げ、「ユーロが欧州全体の経済の重しとなっている」と述べた。

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